こんにちは。札幌の英語教室、AdELです。
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今日は、人種差別(racial discrimination)のお話です。
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昨日、オバマ前大統領のツイートに、
史上最多の「いいね」があったというニュースがありました。
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ツイートは、ネルソン・マンデラ Nelson Mandela の言葉を引用し、
No one is born hating another person because of the color
of his skin, or his background, or his religion.
(生まれたときから、肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人などいない)
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白人至上主義者らが反対派と衝突し死傷者が出た事件に関しての投稿で、
670万人が「いいね」をするのは、素晴らしいことだと思います。
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私はアメリカで、差別を感じたことはありませんでした。
しかし、今になって思い当たることが一つだけあります。
大学での、ある男性教授の最初の授業(少人数)の冒頭で、
「私はWASPです。WASPとは、White Anglo-Saxon Protestant のことで…」
いきなりそのような、授業とは全く関係のない話を始めました。
*WASPとは、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント、
つまり、アングロサクソン系(白い肌で金髪青い目)のキリスト教信者
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当時は、「So what? ( だから何?)、何となく嫌な感じ…」
その程度にしか思っていませんでしたが、今思えば、
教授が初対面の学生にそのような自己紹介をする必然性はないのです。
もしかしたら、「私は君たちとは違うんだよ~。」というような、
遠回しな人種差別的発言だったのかもしれません。
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私はちょっぴり目立つ学生で、学長主催のディナーに招待されたことがありました。
その時に学長が、「大変聞きにくい事なのですが…」 とても慎重な前置きをして、
「人種差別を感じたことはありますか?」という内容の質問をされました。
「全然ありません。みんなとても親切ですよ。」と元気に答えると、
「それは良かった!」と、優しい笑顔でホッとした表情をされたのを憶えています。
そのような質問をするということは、裏を返せば、差別はあるということです。
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今回の、史上最多の「いいね」は、間違いなく、
世の中が人種差別がNGであると動いていることの現れです。
差別があるような社会は間違っていると、私も思います。